学校給食の導入前: 「1日1回、量も質も不十分な食事しか取ることができませんでした。両親にも「栄養」という概念がなく、とにかくお腹を満たせば良いという認識でした。栄養も非常に偏っていました。 学校給食の導入後: 給食1食あたりのカロリーは、1000〜1500kcal。タンパク質、ビタミンといった様々な栄養素も強化しています。給食のおかげで子供達の栄養状態は改善されています。
学校給食の導入前: 子供達は労働力として期待され、動物の世話、畑の仕事等の手伝いをしていました。学校に行けるのは長男だけというのが普通。働き手である子供たちは家にいて欲しいがまともな食事が与えられないという悪循環がありました。 学校給食の導入後: 親は食事提供の負担が軽減されるため、学校へ行かせるために前向きに。TFTが支援をする小学校では、給食導入後生徒数が2倍近く増加した学校が多数あります。
学校給食の導入前: 学校に行けたとしても、給食がないために、午前もしくは午後の半日しか授業を行うことができない状況。食べ物を摂取できていないため、集中力も低下していました。 学校給食の導入後: 終日授業を行うことが可能となり、食事を取ることで授業中の集中力も高まりました。進学試験に合格し、高等教育に進むことが出来る子供の数も増えました。
現地の村人から、子供達には砂糖入りの紅茶を飲ませることが一番の食事だという話を聞いたことがあります。 腹持ちもよくなく、栄養も何もない紅茶をそのように考えるようになったのは、かつての紅茶や砂糖というものが、植民地時代の入植者のみが使う高級品であったからかもしれません。学校給食を通じ、「食」に対する誤った考えを改めてもらうことも、子供達の健康状態改善には欠かせないことなのだと気付かされました。
最新の活動や学食提供メニューはこちらから確認できます。
©︎千葉大学公認国際ボランティア系サークル Fabric 2020